しばらくはお風呂とマッサージでごまかしてたけど、それも限界が来て整体に行ってみた。整体の先生はあまりの肩こりに驚きながら「枕が合ってない」と言ってきて、思わずドキンとした。
昔から使ってる枕は、重ねた本にタオルを巻いただけの簡易枕だったから。
家が裕福じゃなかったこともあって使い続けてた枕のことは言えず、もう二度とこの整体には来ないと心に決めた。
でも枕は合ったものを買おうと思い、勤め先のデパートの寝具売り場で枕を物色した。
まだビーズや低反発などの枕はなく、羽毛かソバ殻か綿が入ったものくらいしかなかった時代。今は本を枕代わりに使ってるくらいなので、ある程度硬さがあって高さの調節がしやすそうなソバ殻の枕を選んだ。
その夜、早速買ってきた枕を使ったら驚くくらい熟睡できた、その後もしばらく快眠ができて体調もよく仕事にも身が入った。
「最近、○子さん(母の名前)がんばってるね」
引用元:と、同僚の人から言われて、肩こりで悩んでいたことや整体に行って枕を新しくして眠れるようになったことを話した。
それを聞いた同僚は、同じ枕を購入。すると次の日から同僚は遅刻が増えた。熟睡しすぎて起きれなくなったと言っていた。
それは母も同じだった。熟睡しすぎて一人では起きれず、祖母(母の母)に起こしてもらって毎朝やっと起きてる状態で、起こさない休日はずっと寝てる有様だった。
肩こりは治ったし、熟睡できるのはいいこと、と気にしてなかったけど、ついには仕事中に眠くなるようになってきた。
同僚の人も同じ症状で、帰ったらすぐにあの枕で寝てしまうほどだとか。
あまりの酷さに祖母も心配していたけど、帰った時には眠くて上の空で、枕に顔をうずめた・・・
その瞬間、違和感が!!
音?におい?感覚的に「あれ、変だな」って。 ガバっと起き上がると急に眠気がふき飛んで怖気が背筋を走った。
引用元:枕の中に何かがある!と感じ、もったいないとか考えずにハサミで枕を切り開き、中を確認することに。
そしたら、ソバ殻がバッサー!!って散らかった。 それを見てた祖母が思わず「ヒィ!!」って声を上げた。 ソバ殻ってこげ茶色っぽいんだけど、中身の大半が明らかに赤黒い何かを塗ってあった。
引用元:でも祖母が声をあげた理由は赤黒く塗られてソバ殻ではなく、枕の中から出てきたありえないモノ。
ポラロイドで撮ったと思われるモノで全然知らないおっさんが竹林で手を振ってる写真。 それと皮のついた短めの髪の毛。 唖然とする母が枕の内側をみると同じような赤黒い何かの跡があった。 三本指で線を引くような跡。
引用元:祖母は慌てて台所から塩をもってきて部屋の中にふりかけまわり、母は枕から出てきた中身を全てビニール袋に一粒残らず詰め込んだ。
それをお寺に持っていくと、住職は中を見て何も言わずに供養してくれた。
その夜は不気味な写真が頭にこびりついて一睡も出来なかった。
翌日、職場で同僚にこのことを話すと、同僚は急いで帰宅して枕の中を確認。すると・・・
案の定、薄気味の悪い写真(でも同僚のほうは、どこかの海で撮った手を振るおっさん)と髪の毛。 それと枕の内側に二本の線。
引用元:同僚も同じようにお寺に持っていって供養してもらった。
その後、デパートの寝具売り場の担当に、この枕のことを聞いてみると
「その枕は入荷が5個で売り切れた」
引用元:もはや残りの3個を確認するすべもなく、出荷元は普通の寝具屋で担当には冗談だと思われて取り合ってもらえなかった。
それ以降は何も起きなかったという母も、未だにソバ殻枕だけは無理だって。
残り3個の行方は・・・
・読んだあとジワジワと怖くなったよ ・寝てると連れていかれるんだろうな・・・ ・最終的に永遠に熟睡できるようになる枕だったのか? ・てっきり虫か何かが入っていたのかと思ったら・・・
残り3個の枕には、1本線と4,5本線が入っているのでしょうか!? それを買った人はどうなったのか・・・